脇の黒ずみにワセリンって効果あるの?
肌の保湿に絶大な効果を示すのが「ワセリン」です。大人から子供まで幅広い年齢層に使用できる、保湿の万能品といってもよいくらいですね。ちょっとベタついてなかなか乾かないのが難点ですが、冬のあかぎれや乾燥肌には救世主となってくれます。
そんなワセリンで脇の黒ずみが治るという噂を聞いたことはありますか?確かに脇の黒ずみの原因の一つは、乾燥による摩擦と言われています。そうなると、保湿の万能品であるワセリンは乾燥性黒ずみには良い効果がありそうですが実際はどうなのでしょうか?
ここでは、脇の黒ずみとワセリンの効果について迫っていきたいと思います(`・ω・´)
脇の黒ずみにワセリン効果とは?
そもそも、乾燥すると何故、脇の黒ずみが進むのかというと…乾燥すれば肌は保湿しようと自ら働きます。その結果、角質を蓄積させることで、肌を乾燥から守ろうとするのです。そこで、ワセリンの登場です。
強い保湿力を持つワセリンで脇の乾燥をカバーすることによって、角質を溜める必要がなくなります。すると余分な角質がはがれおち、柔らかな肌になるというわけです。
これなら、ワセリンは乾燥性の黒ずみに効果がありそうな気がします。しかし、実際の脇の下はそんなに乾燥しません。
目に見える場所ではないですし、いつも腕の下になっているので乾くことがないといってもいいでしょう。ここでワセリンの成分を見ていきましょう。
ワセリンの成分は?
保湿効果があるといってもワセリンは、水分を補ってくれるものではありません。ワセリンの原料は石油由来の油なんです。
石油と言うとちょっとビックリですが、もともと石油は植物油オイルなんです。ワセリン自体も、オリーブオイルやホホバオイルと同じ使い方が可能です。
オイルで皮膚に皮膜を作り、肌がもともと持っている水分を閉じ込めて乾燥しないようにするのがオイルの役割です。ただ、オリーブオイルやホホバオイルと違うのは、ビタミンやミネラルなどの肌に浸透しやすい成分が含まれていません。
なのでワセリンは、保湿はできてもそれ以上の効果は期待できないということになりますね。
ワセリンを使う時の注意点
また、古くなったワセリンを使用すると紫外線に反応し、落ちない日焼けのような色素沈着になってしまうので要注意です。ワセリンには、酸化する物質は含まれていません。しかし長期保存をすると油と空気中の酸素が反応して不純物を生成ます。
これを油の酸化といい、紫外線と反応して色素沈着を起こす原因になるのです。酸化するのはもちろんワセリンだけでなく、ほとんどの化粧品が封を切った瞬間から酸化が始まっています。
酸化した化粧品をワンシーズン以上保管して使用するのは、自分で皮膚に刺激を与えているようなものです。
これらを踏まえて....。本当に黒ずみに効果があるのか?
ワセリンが脇の黒ずみを治すのかというと、そこにはちょっと疑問が残ります。保湿効果があるといっても、脇の保湿よりも、肘や膝、唇などのケアに使う方がよさそうですね。
脇の黒ずみは乾燥によって起こるというよりも、乾燥も含め毛穴の汚れや色素沈着による複合的な原因が大きいからです。
ワセリンには保湿効果がありますが、それだけなんです。肌の抗酸化作用を高めたり、ターンオーバーを活性化させたり、美白効果があるわけではありません。
ですから、できてしまった脇の黒ずみを治すのには、残念ながら効果はなさそうです。その代わり、脇の黒ずみの予防はできそうです。
ワセリンの本当の使い方は、黒ずみ予防
乾燥による服とのこすれで摩擦がおきると、脇の黒ずみは悪化してしまいます。そこでワセリンを摩擦の予防に脇の下に塗っておくのです。
ワセリンは肌に吸収されるのではなく、肌の表面上に留まり続けるので日常生活によって起きる摩擦を防ぎ、乾燥予防にもなります。
脇の黒ずみを改善したいのならば、専用クリームで!
脇の黒ずみを治したいのであれば、美白クリームや脇の黒ずみ専用のクリームなどを塗って様子を見た方が断然、目に見える効果が違います。脇の黒ずみは専用のクリームできちんとケアをして、予防にワセリンを活用すれば、さらに高い黒ずみ予防効果が期待できるでしょう。
ワセリンは体質によってはワセリンを塗ったことによって、ベトつきが気になったり逆に毛穴が塞がれて肌に合わないという場合もあります。まずはワセリンが自分に合ったコスメなのかを見極めることも重要になってきます。
気になる方はまずは試してみてもいいかもしれませんね^^